第19回大正Award 日本骨・関節感染症学会雑誌部門 学会奨励賞受賞のご報告
このたび、日本骨・関節感染症学会が主催する「第19回大正Award 日本骨・関節感染症学会雑誌部門」において、学会奨励賞(大正Award)を受賞させていただきました。

本研究は、初期臨床研修を修了した筑波メディカルセンター病院での研修医学術集会をきっかけに始まりました。
本研究では三次救急医療機関における壊死性軟部組織感染症症例を対象として、LRINECスコアの診断精度を検証するとともに、LRINECスコアに含まれる因子の取捨選択および新規因子の追加を行うことで、より診断精度の高い修正LRINECスコアの開発を目指しました。
第48回日本骨・関節感染症学会において「壊死性軟部組織感染症と重症蜂窩織炎の鑑別におけるLRINECスコアの有用性と修正スコアリングの提案」と題して発表させていただきました。その後、同研究を論文化し、『日本骨・関節感染症学会雑誌』Vol.39に投稿し、今回の学会奨励賞(大正Award)受賞に至りました。
本研究を進めるにあたり、統計解析や論文の推敲についてご指導いただいた筑波大学附属病院感染症内科の寺田教彦先生、研究の立案からご指導いただいた筑波メディカルセンター病院整形外科の岩指仁先生をはじめ、多くの先生に多大なるご指導、ご鞭撻を賜りました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
初期研修医として過ごした2年間の中で、臨床だけでなく、何か一つでも形として残せるものを作りたいという思いで取り組んできた研究でした。今回、このような栄誉ある賞をいただけたことを大変光栄に思うとともに、ご指導いただいた先生や研究に関わってくださった皆様への感謝を改めて感じています。
症軟部組織感染症の領域には、単施設・少数例の検討のみでは十分に解決することのできない臨床問題がいまだ数多く残されています。今後は、今回の研究で得られた知見を一つの足掛かりとして、日々の臨床で生じる疑問を大切にしながら、引き続き研究活動に取り組んでまいります。
また、来年度には当医局の稲葉裕教授が会長を務める第50回日本骨・関節感染症学会が2027年7月に横浜で開催されます。記念すべき第50回の学術集会が横浜で開催されるにあたり、当医局の一員として、私自身も演題発表を予定しています。今回の受賞を一つの励みとして、より良い形で発表できるようしっかりと準備を重ねてまいります。
最後になりますが、本研究に際して多大なるご指導、ご協力を賜りました先生をはじめ、関係者の皆様に改めて心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も臨床・研究の双方に真摯に取り組み、患者さんに還元できるよう精進してまいります。
横浜市立大学附属市民総合医療センター
高度救命救急センター
角田浩一



