横浜市立大学副学長就任の
ごあいさつ
横浜市立大学整形外科 教授
稲葉 裕

この度、2025年4月1日より横浜市立大学副学長を拝命いたしました。昨年の4月から附属病院副病院長・統括安全管理者と大学院医学研究科副研究科長を拝命して、やっと慣れてきたと思っていた矢先でしたので、私としては青天の霹靂でしたが精一杯頑張ろうと思います。
昨年度は附属病院では遠藤病院長のもとで働かせていただきましたが、病院経営や安全管理などについて多くのことを学ばせていただきました。昨今、大学病院の赤字が問題となっておりますが、当大学附属病院でも大きな課題であり、この大きな課題に対して様々な取り組みを行ってまいりました。遠藤病院長が色々な場面でご報告されているので私から説明する必要はないかと思いますが、大変な努力が必要でしたし、今年度もさらなる方策が必要となるかと考えます。病院の安全管理も重要な事項です。当然ですが、病院の規模が大きくなればなるほどインシデントやアクシデントが起きやすく、これらをできる限り未然に防ぐためには絶え間ない努力が必要です。
また大学院医学研究科では緒方医学研究科長のもと大学院業務に携わらせていただきました。昨年度は大学院志願者・進学者を増やすことが課題の一つでありました。大学教員である助教の先生方が学位を取得していることを必須とする方向性を確立し、学位を取得していない助教の先生方には大学院に入学していただくようにお願いしました。単純にその結果かどうかは分かりませんが、昨年度の博士課程の志願者は大幅に増加して定員を超えることになりました。
このように昨年度は附属病院と大学院での仕事に関わらせていただきましたが、今年度からは大学業務となります。就任して間もないため右も左も分かりませんが、現在の大学の課題を知るにつれて取り組むべきことが沢山あることが分かってきました。今年からまた違った環境で働くことで色々な経験ができることを幸せなことと考え、微力ながら努力していく所存です。また、昨年度に行ってきた病院業務、大学院業務が中途半端で終わってしまうのを残念に思っておりましたが、今年度からもオブザーバーという形で関わらせていただけるので、少しでもお役に立てればと思います。
ただ八景キャンパスでの会議や打ち合わせが多くなり、病院を不在にすることも多くなっております。福浦の附属病院と八景キャンパスはシーサイドラインで約10分ほどの距離ですので往来は比較的便利ですが、カンファレンスや診療業務の一部を大学スタッフに任せることが多くなっております。同門会の先生方には、私が外来不在になる時はご迷惑をおかけすることもあるかと思います。何かありましたらご遠慮なくご連絡をいただき、今後ともご指導をいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
