ISHA 2026 参加報告
横浜市立大学大学院 3年目 小倉 和成
お世話になっております。横浜市立大学大学院3年目の小倉和成です。
2026年10月8日(木)〜10日(土)、ベルギー・ブルージュで開催されたISHA – The Hip Preservation Society(国際股関節温存学会)の年次学術集会(ISHA 2026)に参加いたしました。昨年の福岡大会に続き、2回目の参加となりましたが、今回はヨーロッパでの開催ということもあり、新たな刺激を受ける機会となりました。
まず、本大会に先立つ10月7日のPre-Conference Asia Programmeに参加させていただきました。私は、単純X線写真では捉えにくいpincer lesionとanterior inferior iliac spine(AIIS)impingementに対し、コンピュータ支援下で股関節鏡手術を行った症例について発表しました。普段の診療や研究で取り組んでいる課題を国際的な場で共有でき、大変貴重な経験となりました。

今回のAsia Programmeでは、ISHA Asia Regional CommitteeのCo-Chair(共同委員長)を務める小林直実先生が、セッションのChair(座長)も務められました。アジア各国の先生方と活発な意見交換が行われ、日本からの臨床経験や研究成果が世界へ発信されていることを実感しました。
本大会では、「Short-Term Outcomes of Cam Resection for Femoroacetabular Impingement Based on Preoperative Planning Incorporating Lateral Impingement」という演題をePosterとして発表しました。本研究は、FAIに対するCam切除術の術前プランニングに外側インピンジメント評価を組み込む意義を検討したものです。自身の研究を海外の参加者にも紹介できたことは、今後の研究を進める上で大きな励みになりました。
昨年は英語で研究内容を伝えることに精一杯でしたが、今年は症例を通じて考え方を共有することの難しさと面白さを、より強く感じました。まだ英語でのディスカッションには課題があるものの、世界各国の先生方と直接交流し、さまざまな視点に触れられることが国際学会の大きな魅力だと思います。
また、10月8日には、ブルージュの醸造所De Halve Maanで開催されたPresident’s Dinnerにも参加しました。ベルギービールや料理を囲みながら各国の先生方と交流でき、学会での議論とはまた違った貴重な時間を過ごしました。また、以前私のナビゲーション支援下Cam切除に関する論文へEditorial Commentaryを寄稿してくださったDerek Ochiai先生とも直接お話しできたことが、特に印象に残っています。
今回の参加にあたり、日頃からご指導いただいている小林直実先生、稲葉裕教授、東平翔太先生をはじめ、研究にご協力いただいた先生方に心より感謝申し上げます。この経験を今後の診療と研究に生かし、より質の高い成果を世界へ発信できるよう努めてまいります。

学会会場でのひとこま


ベルギー・ブルージュの街並み
学会の合間には、石畳の道や歴史ある建物が残るブルージュの街を歩きました。会場での学術的な刺激に加えて、普段とはまったく異なる景色に触れられたことも、今回の学会ならではの思い出です。


ベルギーの食事とビール
ブルージュでは、名物のムール貝やベルギービールも楽しみました。同じビールでもそれぞれ個性があり、地元ならではの味わいを満喫しました。学会での緊張から少し離れて過ごした時間も、忘れられない思い出となりました。



President’s Dinner
10月8日、ブルージュの醸造所De Halve Maanで開催されたPresident’s Dinnerに参加しました。地元のビールや料理を楽しみながら各国の先生方と交流し、Derek Ochiai先生とも直接お話でき、印象深いひとときとなりました。






