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腫瘍グループの研究紹介です。

悪性骨軟部腫瘍における薬剤感受性の研究
―悪性腫瘍の新たな治療を目標とした基礎研究―

悪性骨軟部腫瘍は他の悪性腫瘍と比べても、抗がん剤が効きにくいといわれています。当院では、腫瘍のもつ抗がん剤に対する抵抗性(薬剤耐性)のメカニズムを解明することで、新たな治療法を開発できないか、培養細胞などを用いて研究をしております。

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薬剤耐性に関与する細胞内蛋白である脱リン酸化酵素の一つに注目し、骨肉腫細胞株などにおいてこの蛋白の発現を抑制した場合に、薬剤抵抗性が変化するか、細胞の遊走能・浸潤能にどのような影響を及ぼすかなど研究しています。

骨腫瘍性病変における力学的研究
‐病的骨折リスク検討‐

骨の強度が腫瘍性病変により弱くなり、骨折することがあり、病的骨折と言われます。この病的骨折を起こすリスクは腫瘍の種類や場所、大きさで異なると考えられます。しかし、現時点では、どの程度骨折の危険性があるか正確に判断することは困難です。

我々はどの程度骨折リスクがあるかをCT/有限要素解析という手法を用いて予測する研究を行っています。

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CT画像から3次元モデルを作成し、この解析法を用いてどの程度の外力でどのような骨折を来たすか予測しています。この結果をもとに、手術の必要性、手術方法の選択を決定する基準を設けることを目標に研究を進めています。

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