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留学生通信 子島 俊太郎 【第3回~最終回~】

苦労した点としては、出発時にコロナ禍などの影響で、飛行機のスケジュールが頻繁に変わり予定が立てにくかったこと、ドイツの夏は湿気が少ないため、日本より快適なものの数日暑い日があり、住居に冷房がないので大変だったこと (逆に冬はしっかり暖房が効いており快適でした)、ドイツ語を話せないので、ドイツ語しか通じない環境で苦労すること、電車が頻繁にキャンセルされること、ある程度の距離を走る電車内のトイレが全て使用できず焦ったこと、体調不良の時に病院の受診の仕方が分からず困ったこと、オランダの田舎街に手術見学に行った際、休日でバスもタクシーもなく、電波がつながらない道を2時間かけて歩いたこと (帰りは電車がストライキでなくなり街から出るのに半日かかったこと)などがあります。


しかし、Schroeter教授をはじめ、整形外科の先生方は親切で、総じて快適な生活を送ることができました。また、元々、専門分野を選ぶ際に、海外に行って広い世界を見てみたいと思っていたので、上記のような苦労はあってもそれを上回る魅力的な経験が出来たと感じています。

クリスマスシーズンの業務終了後、グリューワインを飲みながら勉強会

(ドイツの複雑な保険システムについての講義をドイツ語で聴きました)


長いキャリアの中で、自身の専門分野を通じて海外で過ごすことは有意義な経験になるのではないかと思いますが、横浜市大の整形外科には、そのような経験を後押ししてくれる環境があると思います。私が海外に行くことを稲葉教授、膝グループのチーフの熊谷先生、医局長の池先生に相談した際にも、全員から是非行ったら良いと背中を押してもらいとても嬉しかったことを覚えています。また、海外で生活するにあたり、現実的な問題として金銭面の心配があると思いますが、当医局では助成金などのシステムもあります。専門分野をさらに勉強したい、広い世界を見てみたい、海外で挑戦してみたい等、さまざまなモチベーションがあると思いますが、興味のある若手の先生は是非周りの留学経験のある先生に聞いてみてください (私でも大歓迎です)。


このように、充実した毎日を過ごしておりますが、帰国後はこちらで得た知識や経験を活かして、膝関節疾患を持つ患者さんの診療、研究、後輩への教育といった点において、役に立てるように頑張りたいと思います。最後に、稲葉教授、熊谷先生をはじめとする膝グループの先生方、同門会の先生方、医局の先生方に多くのサポートをいただき充実した生活を送ることができております。この場を借りて深謝いたします。


病院の雑誌に載りました。


おわり

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