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第39回東日本手外科研究会に参加しました

横浜市大附属病院スポーツ上肢クリニック所属の芝崎と申します。

2月22日に札幌で行われた第39回東日本手外科研究会に参加いたしましたので報告させていただきます。


今回の学会のテーマは「次の一手 新しい知見を求めて」ということで、手外科の著名な先生方から若手医師まで多くの方が参加され、たくさんの発表と活発な議論が行われました。

ひとえに「手」といっても、変性疾患、外傷、先天異常、腫瘍、マイクロ、トップアスリートや音楽家の手障害・・・と非常に幅広いトピックが扱われ、手外科の奥深さと楽しさを改めて感じることができた研究会でした。

当クリニックからは中村先生・仲先生からの演題発表と仲先生からセミナー講演がありました。

中村先生は「手根管症候群に対する手術の術後経過における感覚障害の変化」についてご発表されました。手根管症候群のしびれを「錯感覚」と「異常感覚」に分けることで、手術による治療効果を詳細に評価・予測できる可能性が示されておりました。



仲先生からは橈骨遠位端骨折の手術についての発表がありました。

一般演題では橈骨遠位端骨折プレート固定後の術後短縮に影響する因子についての発表があり、術後の矯正損失を防ぐために注意するポイントとして遠位ロッキングスクリューを軟骨下骨直下に挿入することの重要性が説明されておりました。



セミナー講演では「必ずうまくいく。橈骨遠位端骨折掌側ロッキングプレート固定」というタイトルで術前評価から骨折の整復、そしてプレート固定のコツを大変わかりやすく説明されておりました。会場の部屋には非常に多く聴講者の方がいらっしゃいました。Commonな疾患ながら手術手技に関しては非常に奥が深く、難症例も経験することが多い骨折ということでその注目度の高さを感じました。(自分も熱心に聞き入ってしまい、写真を撮るのを忘れました、、)


その他、同門の関連病院の先生方からも発表があり、その都度熱い討論がかわされているのがとても印象的でした。



(シンポジウムで発表された平塚共済病院手外科センター坂井先生)
(シンポジウムで発表された平塚共済病院手外科センター坂井先生)

せっかくの札幌遠征ということで、同門の先生方と昼はスープカレー、夜は海鮮、〆パフェ、と北海道グルメをみんなで堪能して参りました。手外科の真面目な内容から医療と全然関係ないことまで、みなさんとたくさんお話しできてとても楽しかったです。




雪降る真冬の札幌でしたが、手への情熱で溢れた素敵な会でした。

今回学んだことを日常診療に活かし、今後も精進して参りたいと思います。



横浜市立大学整形外科学教室

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