横浜市立大学附属病院 脊椎班の片山です。
今回は貴重な海外学会に行ってきましたので報告いたします。
表題にあるSpine Across The Seaは、アメリカの脊椎学会NASSと日本の脊椎学会JSSRが3年に一度、両国の中間点であるハワイ諸島で合同開催している脊椎に関する学会です。
今回は開催から30年という節目の会でした。
今年の開催地はカウアイ島。日本人には馴染みの少ない島ですが、ハワイ諸島の中でも自然が多く、「ガーデンアイランド」と言われるほど木々が生い茂っていました。現地のドライバー曰く、この森にはマンゴーやパイナップルをはじめとした実が多く実っているため、飢え死にすることはないだろうとのことでした。
会場はグランドハイアットカウアイというリゾートホテルでした。リゾートであるだけでもリラックス感がありますが、アメリカからの参加者はリゾートカジュアルスタイルであったり、会場内には小鳥が入ってきたりとリラックス感が強く印象に残っています。いつもの学会よりも勉強する気になりました。
日頃われわれが悩まされる骨粗鬆症に関する問題や日米の最新技術(椎間板変性の基礎や腰椎の人工椎間板や人工椎間関節)や内視鏡についてのセッションが開かれていました。日米の演者がそれぞれ出場するこれらのシンポジウムは非常に勉強になりました。全て英語でしたが苦痛なく聞けました。場所の効果でしょうか。
会場、学会の内容ともに非常に良い学会だなと思いました。今回は運良く演題が通ったため参加できましたが、今後もこのような学会に参加できるよう日々精進して参りたいと思います。