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英国Imperial College London留学記【子島俊太郎】

平成25年卒の子島俊太郎と申します。2023年4月より英国のImperial College Londonという大学の機械工学部の研究室において、整形外科関連のバイオメカニクスの研究を行っております。私の所属する研究室は約60年前に創設され、初期の人工膝関節などの研究開発で有名です。現在は大学院生を含め、約30名の研究者が滞在しており、お互い協力し合いながら日々研究に取り組んでおります。


ドイツから英国に向かう機内から見たロンドン
ロンドン ヒースロー空港
大学のキャンパス
研究室を創設した先生達

私の日本での専門は膝関節の手術で、その中でも特に膝周囲骨切り術という手術に興味を持って研究等に取り組んできました。こちらでもそれらの手術に関連する研究を計画し、渡英後から徐々に研究の準備を開始し、現在実験を行っております。また、他の大学院生の人工膝関節置換術に関する研究を手伝ったりしております。


渡英前、バイオメカニクスの研究は手術さえできれば、後は計測結果がすぐに出るのだろうという勝手なイメージを持っていましたが、実際は多くのトラブル等に対応する必要があり、様々な機器や工具と奮闘し、汗だくになりながら実験を行っております。一方で、私が毎日通っているキャンパスは、サウスケンジントンというロンドンの中心部に近い場所に位置しており、周囲に自然史博物館、科学博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、ハイド・パークなどの施設があり、とても恵まれた立地となっております。


ヴィクトリア&アルバート博物館
館内
館内のカフェ
自然史博物館
館内

上記の英国での研究の他に、ドイツに滞在していた時の上司の先生に与えていただいた仕事も引き続き行ってきました。私が所属するESSKA (欧州スポーツ外傷・膝外科・関節鏡学会)が、欧州における膝周囲骨切り術の認定プログラムを作成し、昨年より開始となりましたが、フランスで開催された第1回目のコースの講師に選んでいただきました。欧州はこの分野で世界をリードしているため、このような役割を与えていただきとても嬉しかったことを覚えています。



ユーロスターに乗ってフランスへ
他の先生方と (中央が私がドイツに滞在していた時の上司、Steffen Schroeter先生です)

また、昨年11月にポーランドのワルシャワで開催された、ESSKA Speciality Days 2023というイベントにおいて、膝関節手術に関するショートレクチャーを担当させていただきました。発表の準備中、スイスの先生が私の担当分野に関連する論文を多く発表していることに気が付いたため、会場で声をかけさせていただき、今年の5月にチューリッヒで手術などを見学させていただけることになり、今から楽しみです。さらに、これらの仕事がきっかけで、London Knee Osteotomy Centreというグループの先生方と知り合うことができ、英国でも定期的に手術を見学しております。このグループの先生方は非常に気さくで、手術が終わった後はパブに連れていってもらったりして気分をリフレッシュしています。また、私が尊敬するオランダのRonald van Heerwaarden先生も月に1回このグループで手術を行っており、大変勉強になります。





発表は無事終わりました
ポーランドの首都ワルシャワ
ワルシャワの街並み

また、以前からゲストとして参加させていただいていた、欧州に拠点を置く外傷治療で有名なAO財団の、膝周囲骨切り術の手術計画ソフトの開発チームのミーティングにも引き続き参加しており、今年から正式なメンバーになることができました。このチームでは、AIを用いた手術計画ソフトの開発などが行われており、そのような最先端の仕事に携わることができて嬉しく思います。私が今まで行ってきた研究や臨床の経験を踏まえてディスカッションに参加すること、日本のユーザーが使いやすいように、日本のトレンドを伝えることで少しでも貢献できれば幸いです。



昨年10月、ドイツのランツフートという街でミーティングが開催されました
私が好きなドイツ料理、シュバイネハクセ
12月はスイスのダボスでミーティングが開催されました
滞在先のホテル
ホテルから見えるダボスの雪山

最後に、ロンドンの魅力について紹介したいと思います。人口約900万人の大都市なので、電車やバスなど交通の便が非常に良く、娯楽施設もたくさんあります。一方、街の中に大きな公園がいくつもあり、特に春には多くの花が咲いており、散歩するのに適しています。また、ショッピングでも何でもそろっており、食事に関しても様々な国の人が集まっているためか、良いレストランが多い印象です。スポーツ観戦も盛んで、野球が人気な日本から来た私にクリケットの面白さを伝えたいと思っている研究室の同僚から夏のクリケット観戦に熱心に誘われています。また、日本人も多く在住しているため、他の日本人の医師・研究者と知り合う機会もあり、整形外科・他科の先生や、他分野の研究者の方と時々食事に行ったりしてリフレッシュしています。


高級デパート、ハロッズ
帝国戦争博物館。第一次世界大戦、第二次世界大戦の多くの展示を入場料無料で見ることができます。

ウィンブルドンの見学ツアーに参加しました

ミュージカルも人気です
タワーブリッジ
自宅近くの公園でラグビーの試合が行われていました。

このように、欧州で充実した日々を過ごしております。海外での生活も徐々に終わりが近づいておりますが、残りの期間、後悔のないように頑張りたいと思います。最後に、稲葉教授、熊谷先生をはじめとする膝グループの先生方、同門会の先生方、医局の先生方に多くのサポートをいただき充実した生活を送ることができております。この場を借りて深謝いたします。



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