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整形外科 横浜市立大学

研究留学生の楊(やん)先生に第五回倶進会国際交流支援助成金の交付が決定しました

第五回倶進会国際交流支援(外国人医師、医学生)助成金を受けて

ヤン ファン (杨帆)


この度は、第五回倶進会国際交流支援助成金を給付いただき、誠にありがとうございます。貴会からのご支援により素晴らしい国際交流ができたと感じております。遠山会長をはじめ関係者の皆様にこの場をお借りして深く感謝申し上げます。 


私は2019年11月から2021年1月までの約14ヵ月の横浜市立大学整形外科での共同研究のために、広州のGuangzhou University of Chinese Medicineから日本に来ました。横浜市立大学整形外科学教室は人工関節周囲感染をはじめとする整形外科感染症に対して、新しい診断法を臨床応用に取り込んでいます。初めの約9ヵ月は実験の技術を学び、術中検体の処理とリアルタイムPCRやELISAなどの検査方法を習得し、実際に多くの臨床検体を用いて研究を行いました。その結果をもとに、崔先生と医局の先生方にも手伝っていただき英語の論文一篇を作成し現在投稿中です。また稲葉教授・崔先生をはじめとするhip groupの皆様に協力してもらい、私が5年前から中国で行っていた大腿骨頭壊死に関する研究も成果を上げることができました。


人工関節周囲感染と大腿骨頭壊死は、まだわかっていないことが多い疾患ですが、診断と治療の方法が、中国と日本でも大きく異なることを学びました。特に整形外科感染症では、国際基準に沿った診断の考え方や横浜市立大学で新しく導入している最先端の診断方法を学ぶことができ、大腿骨頭壊死の治療では、股関節温存治療方法として、日本で開発された大腿骨頭回転骨切り術について学ぶことができました。今後もこれを励みに国際交流、臨床、研究に励み、横浜市立大学とGuangzhou University of Chinese Medicineの国際交流に尽力していく所存です。


第五回国際交流支援助成金の給付と寄稿の機会を頂きましたことは、皆様のご厚情の賜物であると存じます。今後も皆様のご指導を受け、留学での研究と勉強を最後まで精一杯頑張ります。


最後になりましたが、研究や臨床についてご指導いただいた整形外科学教室の稲葉教授および整形外科の先生方に感謝します。


左から崔先生、楊(やん)先生、稲葉教授

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